この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。
目次
1. 本記事の目的
本記事では、一般的には仕事で食べていけないと言われている「中小企業診断士」という資格について、著者が独立し個人事業主としての活動を元に、この資格で生活ができるかという実体験をお話しします。
結論として、中小企業診断士という資格は、行動を起こし積極的に仕事を取りに行けば、経験も浅く年齢も若い私でも毎月大体20万から40万程度の事業所得を得ることができるという点で、食べていける資格であるということです。
もちろん、本人の実力があり、行動すればですが・・・。
本記事が中小企業診断士を取得したものの活躍の場のない企業内診断士や、受験生、これから取得を考えている方に参考になれば嬉しいです。
2. 中小企業診断士とは?
中小企業診断士とは、中小企業支援法」第11条に基づかれた、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家として国家が認めた法律上の資格です。中小企業基本法では、中小企業者が経営資源を確保するための業務に従事する者として位置づけられています。
加えて、中小企業支援法で中小企業診断士の業務は「経営の診断及び経営に関する助言」とされています。要するに中小企業診断士は職業でいう「コンサルティング業務」を行うための能力を国が担保した人間であると言えます。
3. 中小企業診断士の難易度と維持費
中小企業診断士は一次試験の合格率が大体15~30%程度、二次試験が15~20%程度で、資格の難易度で言うと難関に位置しております。一応口答試験もありますが、遅刻等をしない限りほぼ合格します。
中小企業診断士で一番厳しいのは維持費です。診断士資格は五年に一度更新する必要があり、要件が二つあります。一つ目は理論政策更新研修の受講です。これは、一度の受講に大体6,000円程度かかる座学での研修となります。
二つ目は、企業を実際に診断するということである実務従事です。これは、5年間で30日以上行う必要があります。実務従事は一日10,000万円程度払い行うものもあれば、無料で参加できるものもあります。私はここにお金を払うのは馬鹿らしいため、お付き合いのある企業さんの仕事を手伝う代わりに、多少の報酬と実務従事の認定をもらっています。
また、中小企業診断士となると中小企業診断協会に入会することが多いです。これが非常に高価で、入会金30,000円に加え年会費50,000円もかかります。個人的には、中小企業診断協会の仕事やイベント、組織には無駄が多いと感じているため、もう少し安くならないかなと願っております。また、診断士の主催する個別の勉強会に属するともう少しかかります。これはピンキリで、年会費が大体5,000円~10,000円くらいです。
以上を全て含めると、維持費は年間大体60,000円~100,000円程度かかることとなります。果たして中小企業診断士は、これらのランニングコストを吸収でき、この資格だけで食べていけるのでしょうか。
4. 中小企業診断士は本当に食べていけないのか?
さて、色々と資格のことを書いてきましたが本題です。私の経験では、中小企業診断士という食べていけると感じています。
私は、昨年から二年間本職を休職しているということもあって、今年四月から本格的にフリーランスで中小企業診断士活動を始めました。その結果、毎月大体20万から40万程度の事業所得を得ています。
巷では、中小企業診断士の資格だけでは食べていけないという話もありますが、おそらく行動か足りないのではないかと思います。私は中小企業診断士資格の保有者の中ではかなり若く、経験も圧倒的に少ないですが、行動力でカバーしております。あと、資格を持っているとネームバリューがある程度あるので、何も資格を持っていない人より信頼を得るのが早いです。
どうやって仕事を取っているかは以下の記事をご覧ください。
5. 結論
中小企業診断士という資格は、行動を起こし積極的に仕事を取りに行けば、経験も浅く年齢も若い私でも毎月大体20万から40万程度の事業所得を得ることができるという点で、食べていける資格であるという結論です。本記事が中小企業診断士を取得したものの活躍の場のない企業内診断士や、受験生、これから取得を考えている方に参考になれば嬉しいです。
U-Mapでは、お仕事の依頼を承っています。
詳しくは、こちらから!