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目次
1. 界別府とは
界別府は、星野リゾートが運営する旅館の一つです。明治時代に開港し、湯治客でにぎわいを見せた別府温泉街に位置しています。館内は、和紙のちょうちんが照らす石畳の路地や、温泉街にある土産店、夜店をイメージした空間など、賑やかな別府の温泉街を彷彿させる造りとなっています。なんと、設計は隈研吾氏(株式会社隈研吾建築都市設計事務所)です。
窓いっぱいに大海原が広がる全室オーシャンビューの客室を備えているため、気分転換に海が見たい時に訪れたいですね。
アクセス
私は、大分空港から大分交通の空港バスを利用して旅館に訪れました。大分空港からバスに乗り、大体50分くらいで到着します。バス停は別府北浜で降ります。料金は片道1,500円でした。
バス停は空港出口を出てすぐ左の場所にあります。
バス停は「別府北浜」というところで降ります。
海の方に向かうと、一際大きな建物が見えます。それが界別府です。11階建てです。
2. 利用したプラン
今回利用したプランは、定員3名の和室プランです、もちろん、星野リゾート系列の宿泊で一番の楽しみである夕朝食付きです。全て込みで40,950円のプランでした。
界ブランドの特徴としては、チェックアウトの時間が遅いということが挙げられます。12時チェックアウトです。ちなみに、チェックインは15時ですが、早く行きすぎても部屋に入れません(アーリーチェックインのオプションはあり)。
もう一つ「界」ブランドの良い点としては、一つの施設におけるお客さんの総数が少ないことです。そのため、お風呂や食事もゆったりと楽しむことができます。。
また、界ブランドは施設ごとに値段が大きく異なるという点があります。ダイナミックプライシングなので値段は季節ごとにことなりますが、紅葉の時期に訪れた界加賀は約5万円かかりました。ちなみに界津軽と界鬼怒川は約4万円でした。
界日光は、「界タビ20s」という若者には嬉しい激安プランを利用しました。これは、20代限定のプランで月~木曜日限定で予約できます。1泊2食付で一名当たり 19,150円で宿泊できる最高のプランです。
3. 界別府のサービス
ご当地楽
星野リゾートの「界」では、その土地ならではの魅力を楽しめるよう特別なおもてなしである「ご当地楽」が用意されています。
界別府のご当地楽は「湯治ジャグバンド」です。和紙と提灯が連なる湯の広場で、桶とばちを用いた「お湯の音」を楽しめます。
客参加型のもので、子供から大人まで幅広く楽しめます。
トラベルライブラリー
湯の広場の付近には、ゆっくりくつろぐことができるトラベルライブラリーが設置されています。トラベルライブラリーとは、ご当地の歴史や文化、自然、工芸にまつわる本から旅情を盛り上げる物語まで、ずらりと並んでいる場所です。
建物が新しいため、新木の香りを充分に楽しむことができます。柔らかな間接照明であるため、リラックスすることができます。
また、無料のドリンクが常時置いてあります。コーヒーマシンの他に、ウォーターサーバーやティーパックが常備されており、24時間いつでも利用することができます。
ティーパックは三種類もあります。さすが星野リゾートです。
そして星野リゾートは生姜を推しており、生姜のパウダーや生姜ゼリーがどこもかしこも置いてあります。ただ、生姜ゼリーは永遠に食べれるほど美味しいです。ここで淹れたコーヒーやゼリーは、どこへでも持ち運ぶことができます。
大浴場
四季折々の花や実、紅葉も楽しめる庭園を眺めながら浸かる湯は塩泉で、重曹成分を含むため身体を芯から温め、肌を滑らかにしっとりと整えます。内風呂の壁には別府の花々をモチーフにした磁器の「臼杵焼き」がはめ込まれ、露天風呂には、様々な色合いが面白い「別府石」を用いた湯舟を設えています。
男子は2階、女子はエレベーターを使用した1階にあります。
湯上り処
湯上がり処では、ゆずほうじ茶とゆず蜜が置いてありました。ゆず好きにはたまりませんね。
もちろん、界に必須のアイスキャンディーもあります。界別府のアイスキャンディ―は四種類もあり、飽きがこなさそうです。
綺麗な庭が近くにあるため、アイスキャンディ―を食べながら夕涼みしましょう。
ウェルカムサービス
部屋ではお菓子が用意されており、チェックイン時にかぼす茶が用意されます。界別府はざぼん漬けでした。
アメニティ
界別府のアメニティです。部屋には乳液からローションまで、スキンケア商品が一式揃っています。また、ヘアゴムや櫛、カミソリ、歯ブラシも部屋に無料でついております。タオル等を持ち運ぶ際に使う風呂敷もおしゃれです。
部屋着として。作務衣や上着があります。作務衣は着やすくて快適なのですが、ポケットが欲しいところですね。
ドリンクサービス
冷蔵庫には、他の界と同じく無料のお水と有料のお茶とアルコール類が格納されています。お茶は210円、ビールは440円です。水は無料です。
食器は豊富に用意されています。
4. 界別府の部屋
今回私が宿泊したのは、六階の「定員3名の和室プラン」です。
中に入ると、窓一面にオーシャンビューが広がる素敵な景色が広がります。物が少なく非常にシンプルな部屋です。
ソファーやベッドもゆっくり配置されています。ベッドとソファーの空間は仕切りで二つの空間に分けることができます。
お風呂やトイレも流石星野リゾート、綺麗で清潔です。アメニティも非常に充実しています。もちろんドライヤーも完備されています。トイレはシックかつ綺麗ですね。
部屋から後述する散歩道やヨットが見えます。結構散歩している人が多いです。
窓の近くには作業できるスペースがあるため、海を眺めながら読書や仕事を行うことができます。
付近にはコンビニやスーパー、酒屋が多いため夜はお酒を飲みながらゆったりするのもありですね。
贅沢なひと時を過ごすことができ、満足でした。
5. 界別府の食事
界別府では、会席料理を楽しむことができます。海の幸・山の幸に恵まれた大分県の強みを活かすため、夕食では、旬の恵みをふんだんに取り入れた会席料理をユニークな器で用意されます。朝食は別府温泉の名物料理である、「地獄蒸し」をアレンジした和食膳をお楽しみいただけます。
夕食
界でのお食事は、空間を贅沢に使ったモダンな食事処で楽しむことができます。
大分ということもあり、界別府のドリンクは焼酎と日本酒が多いです。もちろんお酒が飲めない人用にノンアルコールドリンクもあります。
今回は「薫重」とう日本酒を選択しました。懐石料理にはやっぱり日本酒ですね。
お品書きは下の写真の通りです。特産のカボスやとうきび餅を使用した料理があります。後は、何故か鰻を使用した料理が多いです。名産地の鹿児島が近いからでしょうか。
界別府の料理は、海の幸と山の幸のバランスが取れているという印象です。他の界でもそうですが、出汁を大切にしております。
高級魚の甘鯛はとてつもなく美味しかったです。
メインは小皿に乗った宝楽盛りの八寸料理とお造りです。お造りは左から城下かれい、金目鯛、関イサキです。特に城下かれいは地元で獲れる徳川幕府にも献上された誉れ高き高級魚らしいです。
天ぷらも本当に美味しいです。梅肉がおしゃれですね。
フォアグラも普通に出てきます。
界名物の土鍋ご飯です。おこげがめちゃくちゃ旨いです。界別府の土鍋は鰻がベースで、本当に美味しくいただきました。
誕生日が近かったため、デザートには誕生日プレートが付いてきました。本当に嬉しい。
朝食
目覚めの一杯は、かぼす蜜ジュースです。
お米の炊き方も固めで、鰤やお浸しと非常に合います。
界別府の朝食のメインはせいろ蒸しです。りゅうきゅうだれや胡麻ダレを付けて食べます。りゅうきゅうだれはネギが入った甘めのタレです。
ゴマダレは自分で胡麻を擦って作ります。胡麻の香りが香ばしい。
自分で作ったゴマダレはより美味しく感じます。
6. その他
売店
界別府の売店は、お土産ものやお酒、お菓子といったものがバランスよく並べられておりました。
もちろん日本酒もあります。
食器やドリップコーヒーなんかもあります。
湯の広場
二階の受付横、メインの場所には湯の広場があります。手湯や足湯があり、宿泊客憩いの場所となっています。
足湯からは海が広がります。
夜景も見えます。
温泉ラボ
他の界にはない特徴の一つが温泉ラボです。昼はアクティビティ、夜は夜店として楽しめる場所とのことですが、どう使って良いのか不明でした。
これからイベントを充実させるのかもしれません。
散歩道
界別府のと海の間には、長い散歩道があります。公有地のようですが、界別府の宿泊者も沢山利用していました。
大体2キロくらいひたすら道が続きます。歩くのが本当に気持ちいいです。
7. 周辺施設
酒スタンド巡
周辺には魅力的な居酒屋や食事処があります。その中でも、特におすすめしたいのが「酒スタンド巡」です。
立ち飲みのできるこじんまりとしたバーで、日本酒やワイン、ビールを中心に提供する店です。
夕方から非常に活気があり、店は満席でした。観光客もいれば、地元の大学生もいました。
おすすめはメロンのキムチです。甘味と辛味も絶妙に合わさり、口の中でハーモニーが広がります。
竹瓦温泉
明治12年(1879)創設の歴史ある温泉で、当初建築されたものは竹屋根葺きの浴場でその後改築されたものが瓦葺きであったため、竹瓦温泉の名称がついたと伝えられています。
地酒のコタニ
別府温泉駅寄りにある試飲ができる酒屋さん。非常に親切な接客がウリで、お気に入りの一本が必ず見つかるはずです。
総合的な評価としては、食事や立地は良かったものの、ところどころにある段差や、ポケットに入りにくい少し大きい鍵、屋根が無いため雨の日は濡れる足湯と若干粗が目立った旅館でした。今後の改善を期待したいです。