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目次
1. 本記事の目的
本記事では、コロナウイルスによるテレワークの盛り上がりにより、業績および株価が伸び続ける上場五社の業績と株価を調査しました。対象は、チャットワーク(4448)、テラスカイ(3915)、弁護士ドットコム(6027)、Sansan(4443)、チームスピリット(4397)です。
結論として、チームスピリットとチャットワークは株価がまだ本格的に上昇していないため、個人的にはこの二社を推したいです。
2. テレワークの現状
今年流行した新型コロナウイルスの発生により、テレワーク関連の銘柄が空前の盛り上がりを見せています。例えば、三井住友銀行では法人顧客を対象として、SMBCが指定する事業者の対象サービスの導入に係る初年度の費用の一部または全部をSMBCが負担するテレワーク導入支援プログラムを行っています。本プログラムの支援総額は最大合計10億円を予定しているそうです。対象サービスは、上記8社のサービスとなります。
さて、なぜこのプログラムを取り上げたかというと、二つの理由があります。一つ目は、これらの企業のサービスを一度導入すると、異なるシステムに移行することに対する物理的・心理的なハードルが高くなるということです。その導入を銀行が支援してくれるのですから、対象サービスに追い風となることは言うまでもありません。
二つ目の理由は、銀行が認めたサービスというお墨付きとなる点です。銀行は信用第一の業種であるため、一定の審査を経て採用されたサービスであると考えれます。この点も、法人顧客のサービス導入の心理的なハードルを下げることに繋がります。
これらのサービスはストック型のサービスといい、売上は単価×顧客数となります。そのため、顧客数をいかに積み上げるかが大切です。そのため、本プログラムへの採用は非常にポジティブです。そしてこの中には、上場企業が五社含まれているため、それぞれ調査してきました。
3. チャットワーク
チャットワークは、社名にもなっているビジネスチャットツール「Chatwork」を提供している企業です。もともと社内向けとして開発され、いまでは導入社数285,000社を突破し利用者が拡がり続けています。業績も順調に伸び、もうすぐ通期で黒字化という所まで来ました。
チャットワークは個人的によく利用しますが、メールが面倒な方には最高のツールです。私が支援している企業でも二社本格導入されており、今後もサービスが普及していくのは言うまでもありません。
4. テラスカイ
テラスカイは、クラウドサービスとのシステム連携に強みを持つITソリューション企業です。特にSalesforceという米国最大のクラウドサービス企業と提携しており、Salesforceの導入の際に力を発揮します。
テラスカイの業績は、米国のSalesforce社が一般化されるにつれ急伸長しております。毎年黒字も確保しており、売上も伸び続けているため、今後が楽しみです。
5. 弁護士ドットコム
弁護士ドットコムは、登録弁護士数17,000人(弁護士の3人に1人超)、月間サイト訪問者数1,500万人の日本最大級の法律相談ポータルサイトを運営する企業です。他にも、弁護士ドットコムという無料で税理士相談・検索ができる日本最大級の税務相談ポータルサイトも運営しています。
そして、何よりも注目はクラウドサインというサービスです。これは、契約締結から管理まで可能なクラウド型の電子契約サービスで、電子契約サービス市場累計登録社数No.1となっています。このサービスが急拡大している結果、業績はとんでもないスピードで伸長しています。
6. Sansan
Sansanは社内の名刺を一括管理することで、企業の成長を後押しする名刺管理サービスです。数名規模から大手まで、6000社に活用されています。
2019年度の決算は、営業利益と経常利益でついに黒字化を果たしました。個人的にも利用していますが、名刺の管理が楽で非常に便利です。
7. チームスピリット
チームスピリットが提供する働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit」は、従業員の方々が日々利用する機能を統合し、企業の生産性向上や内部統制の強化を支援するクラウドサービスです。業大手優良企業から高成長のベンチャー企業まで1,300社・26万人以上のお客様に利用いただいているサービスです。
2019年度の決算では、チームスピリットも営業利益と経常利益でついに黒字化を果たしました。今後の展開に注目です。
8. 五社の株価とまとめ
以上見ていただいた通り、五社の業績は絶好調です。それでは株価はどうなのでしょうか。比較してみましょう。
こうしてみると、弁護士ドットコムの伸びが凄いですね。テラスカイも一回下がったものの、巻き返してきています。Sansanも順調です。
私が注目したいのは、チャットワークとチームスピリットです。この二社は、売上および利益が急拡大している割には株価の遅れが目立ち、今後爆上げするのではないかとにらんでおります。チャットは最近上場来最高値を更新しましたね。
以上、コロナ禍の大化け株候補の考察でした。この五社は今後も注視していく予定です。
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