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目次
1. 本記事の目的
本記事では、MaaS事業に力を入れているジョルダンという企業の、最近のMaaSの取り組みについて簡単に説明します。
ジョルダンのMaaS事業全体的な傾向としては二つあります。一つ目は、モバイルチケットサービスを積極展開しているという点です。。二つ目は、大阪を中心とした関西地区に力を入れてきているという点です。
2. ジョルダンとは
ジョルダン株式会社は、1979年12月に創業した企業で、経路検索サービスの「ジョルダン」で知られるソフトウェア開発企業です。資本金は2億7,737万円l(2019年9末時点)の企業で、2019年度の営業収益は約44億円です。従業員数は2019年7月1日現在で193名となります。
3. ジョルダンのMaaS施策①:モバイルチケットの積極展開
ジョルダンは、2019年6月25日より、「ジョルダン乗換案内」Androidアプリにおいて、Masabi社が提供するモバイルチケッティングサービス「Justride」(ジャストライド)を使用したモバイルチケットの提供を開始しています。アンドロイド版に続き、iOS版も追って配信を行っています。
自治体や公共交通機関への実証実験や本格導入が進んでおり、実証実験だと愛知県豊田市(2019/8)や大分市(2019/10)、本格導入は北九州市交通局(2020/1)や日光交通(2020/2)、鹿児島市交通局(2020/7)、八丈町営バス(2020/8)、伊予鉄グループ(2020/8)、飯能市(2020/8)、下津井電鉄(2020/10)等、多岐に渡ります。
4. ジョルダンのMaaS施策②:キャラクターとのコラボ
ジョルダンは、全期間を通じて人気キャラクターとのコラボレーションを積極的に行っています。例えば、「乗換案内」のアプリを着せ替えできる機能や、利用者に対するプレゼントキャンペーン等が行われています。
提携キャラクターの例としては、サンリオ(2018/3)やガンダム(2019/8)、モンスト(2019/10)、進撃の巨人(2020/7)等が挙げられます。
5. ジョルダンのMaaS施策③:大阪を中心とした関西地区のビジネスを拡大
ジョルダンは、2019/10の関西営業部設立を皮切りに、大阪を中心とした関西地方でのビジネスを積極化しています。
例えば、2020/2の大阪府災害多言語情報ウェブサイト・アプリ「Osaka Safe Travels(オオサカセーフトラベルズ)」や、2020/6から関西エアポート株式会社に協力し、空港までと空港から先のルート検索がより便利になる「ITAMI ACCESSMOOTHIE(イタミ アクセススムージー)」の運用を開始しています。加えて2020/7から、大阪府とスマートシティ推進に関する協定を締結しております。
6. ジョルダンのMaaS施策④:Withコロナへのサービス対応
ジョルダンは、Withコロナ時代でのサービス提供を積極的に模索しています。 2020/5には、新型コロナウイルス下における企業活動を支援する危機管理ツール「コロナ対応 HAZARD Buster」の提供を開始しています。本サービスは、安否確認のみならず、リモートワーク支援ツールとしても利用することが可能です。
加えて、2020/6からは「乗換案内」アプリにて「各駅停車優先検索」の無料提供や「混雑マップ」の情報提供等が行われています。
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