ビジネスモデルキャンバスによる優良病院の分析 概要編

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1. ビジネスモデルキャンバスとは?

「ビジネスモデルキャンバス」とは、新しい事業に新規参入する際のビジネスモデルを構築したり、既存事業の見直しで使われるフレームワークです。

ビジネスでは、「想定する顧客」や「提供できる価値」、「コスト構造」等をしっかりと定めることが必要になります。その上でビジネスモデルキャンバスは力を発揮します。ビジネスアイディアを可視化し整理することで、一枚の「事業計画書」が出来上がります。

また、本記事は以下書籍を参考にしています。もし興味があれば是非!

2. ビジネスモデルキャンバスの要素

ビジネスモデルキャンバスでは、ビジネスの要素を9つに分けます。

一つ目は、顧客セグメントです。まずは誰に価値を提供するかを決める必要があります。5W1Hで言うと、Whoに当たります。
これは、ビジネスモデルの核に当たり、まずここを決めないと事業の軸がブレることとなります。最終的な企業や個人のビジョンを考え、顧客をことで事業の方向性を決めることが大切です。

二つ目は、価値提案です。顧客セグメントで定めた顧客に対し、どのようなプロダクトやサービス、事業の存在価値を定める部分です。5W1Hで言うと、Whatに当たります。

三つ目は、チャネルです。価値を届けるための場所や、PRを行うための方法がチャネルです。5W1Hで言うと、Whereに当たります。

四つ目は、顧客との関係です。顧客との関係をどのように構築し維持し、展開していくのかを決めます。5W1Hで言うと、Howに当たります。

五つ目は、収益の流れです。その事業をどのようにマネタイズしていくか、それを定めてることは重要です。

六つ目は、リソースです。会社のリソースとは、主にヒト、モノ、カネ、情報の四つを指します。この四種類を最適な量に設定することで、事業運営を円滑に行うことができます。

七つ目は、主要活動です。事業を進めるためには、商品開発やマーケティング、ITシステムの開発等、必要な活動を決める必要があります。

八つ目は、パートナーです。事業を進めるためには、外部発注や業務提携等、パートナーを定める必要があります。

九つ目は、コスト構造です。価値を提供するためには、どのようなコストがかかるか考える必要があります。例えば、パートナーへの業務委託のコストや広告等への販売管理費などがこれにあたります。

3. 病院への適応

ビジネスモデルキャンバスは、病院にも適応できます。次回からは、大分県立病院と備前市立吉永病院という規模の異なる二つの優良病院を取り上げ、ビジネスモデルキャンバスを用いてなぜ優良なのかを解説していきます。

ビジネスモデルキャンバスによる優良病院の分析 大分県立病院編

ビジネスモデルキャンバスによる優良病院の分析 備前市立吉永病院編

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プロフィール

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このサイトを運営しているhk5です。
1991年生まれ、東京生まれ東京育ち。
都内の某私立大学を経て、某シンクタンクの支社決算業務の主担当として従事。 3年半勤務後、某コンサルテインングファームでAIプロジェクトの企画書作成、某金融機関のチャットシステム実装のPMO、某政府系組織のシステム企画の要件定義等を経験する。
現在、都内の某国立大学院で経営学を学習中。加えて、大学院と提携しているコンサルティングファームと協業し、将来の公立病院の経営戦略をテーマにレポートを執筆中。
また、中小企業診断士として、週1~4程度の頻度でベンチャー企業の業務を手伝い、新事業企画の立案や収支シュミレーションの作成等、パワーポイントを中心とした資料作成や市の融資相談員を行っている。
趣味は星野リゾートと離島巡り。日本中回りたいと思っている。
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