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目次
1. 星のや東京とは
星のや東京は、星野リゾートが運営するホテルの一つであります。
金融街であり、かつ世界中の様々なブランドホテルがひしめき合う大手町の中心に位置している中、玄関で靴を脱ぎ、畳にあがるという日本の生活文化を継承する日本旅館は一際目立ちます。
青森ヒバの一枚板でできた扉が静かに開くと、壁一面には、圧倒されるほど大きな竹細工の靴箱があります。
ちなみに、星野リゾートのブランドの一つである星のやは、星野リゾートの中でも最上級のブランドとなります。そのため、日本を代表する星野リゾートの最大限のおもてなしを受けることができます。
料金も別格ですが・・・。
2. 利用したプラン
今回利用したプランは、「夕朝食付 桜 ツイン」です。一泊一名あたりで67,426円でした。夕食も朝食も部屋食プランがありますが、可能な限りダイニングでの食事付きプランを予約しましょう。
ダイニングでの夕食は、なんと、2004年のボキューズ・ドール国際料理コンクールの日本大会にて最年少優勝および2013年の同コンクールフランス大会にて、魚料理の世界一位と評され銅メダルを受賞した、浜田統之さんが作っています。
3. 星のや東京のアクセス
東京駅で降りた場合は、丸の内側から歩いていくか、タクシーで向かいましょう。歩きだと大体15分くらいかかります。
大手町駅からは、地下から直通でいくことができます。雨が降っても濡れないため、できれば大手町駅からいくことをおススメします。
外からの外観です。圧倒的な存在感を放ちます。
到着すると受付を行います。普段は二階で受付を行いますが、星のや東京ではコロナウイルス対策で各部屋でチェックインを行っています。
4. 星のや東京の部屋
まず、星のや東京のすごい所は、一フロアに6部屋しかないということです。そのため、同じフロアで他の客の遭遇することが非常に少ないです。大手町という大都会で圧倒的な非日常感を味わうことができます。
ドアも荘厳です。
今回予約したお部屋は、障子やヒバ素材のソファが特徴的な日本の伝統を感じられるスタンダードな客室である、「桜」です。居間の使用できるお茶の間ラウンジの近くに位置しています。
とにかく羽毛布団が軽くて暖かく、他のホテルだとたまにある脚が圧迫されて痛くなるということもありません。
また、星野リゾートの特徴として、なぜかバスルームが透明のガラス張りであるということが挙げられます。本当になぜなのだろうか。
部屋はシックな色で統一されており、東京のど真ん中にいながらとても落ち着ける雰囲気です。特にテレビの前の椅子は座り心地が良く、ずっと座っていられます。
トイレは相変わらず綺麗です。お手拭きは紙ではなくタオルです。
お風呂の中の写真です。やはりスケスケですね。
水は三本用意されています。飲み終わってもお茶の間ラウンジで大量に用意されているので、ごくごく飲みましょう。
冷蔵庫の中には、ビールが用意されています。500円なのでまだ良心的です。
他にも焼酎やウイスキーが用意されています。ウイスキーはなんと最近流行っている台湾のカバランです。嬉しいのですが、高いので飲みませんでした。
他の星野リゾートと同じく、コーヒーや紅茶は完備されています。
窓からは横のビルが丸見えです。流石大手町で、夜遅い時間にも関わらず人が沢山います。
ロッカーです。上着や靴ブラシも完備されています。
浴衣とパジャマもあります。浴衣は有名なデザイナーがデザインしているそうで、非常におしゃれです。なお、パジャマは、自室かお茶の間ラウンジのみ着用できるそうです。
スキンケアセットやボディクリームもあります。女子には嬉しいですね。
ドライヤーもあります。
5. 星のや東京の食事
夕食
星のや東京と言えば、なんと言ってもダイニングでの「季節の夕食」です。日本の食文化を支えてきた魚に着目し、調味料ひとつひとつまで厳選した料理長の想いと、世界的コンクールでも評価される正確な技法が合わさった「Nipponキュイジーヌ」が提供されます。新たな日本旅館の料理をご堪能いただけます。人気なので、必ず事前に予約しましょう。
なお、お部屋での夕食もいただけます。こちらは予約不要だそうです。
ダイニングは地下に位置しています。エレベーターに降りた瞬間に枯山水を模したオブジェクトが現れ、これからの期待に拍車をかけます。
部屋は完全な個室であり、他グループの声がほとんど聞こえません。おそらく壁が防音になっていると予想されます。
まず、飲み物を頼みます。お水か炭酸水が必要かと聞かれ、思わず「はい」と答えてしまいましたが、どちらも相当なお値段でした。気を付けましょう。
こちらがメニューです。言葉だけ見ると何が何だかわかりません。従業員の方によると、発酵がテーマらしいです。
今回は日本酒の「阿部勘」をチョイスしました。やっぱり和食には日本酒ですね。
最初は「稀」です。パイの中にフグの卵巣の粕漬けとキャビアが入っております。ふぐの卵巣は非常に毒性が強いため、二年も発酵させたようです。非常に美味です。新聞の包みは、ふぐが山口で競売にかけられた記事が掲載されています。
次は「石」です。左から日本の味覚である酸味、塩味、苦味、辛味、甘味をテーマしたそうです。塩味は鯖の柿酢寿司です。塩味は中にエビのスープが入っています。苦みはほっけのコロッケです。辛味はイカとトウガラシです。甘味は黒豆とレバーペーストです。
これは、「宝」です。牛乳ご飯の上にカニの切り身やシャンパンビネガーのジュレが乗っています。
「時」は百合の根です。この大きさになるまでに三年かかるそうです。
これは、牛頬肉を塩麹でつけ、野菜と共にブイヨンソースをかけた「驚」です。
何が驚きかというと、中のジュレを崩すと真っ赤に色が変わり、見た目が180度かわる驚きから来ています。最後の締めはチーズリゾットで。
これは、「改」です。柚シャーベットと純米大吟醸のジュレ、ヨーグルトアイスを混ぜて食べます。最初に紅マドンナの飴細工を割るのが楽しいです。
最後に「融」です。可愛い雪ダルマですね。
しかしすぐに春菊のソースをかけられ、溶けてしまいました。中にはイチゴのマスカルポーネが入っています。
最後にほうじ茶とお酒が入ったお菓子です。
夕食は噂通り、非常に美味しかったです。味だけでなく、見る料理という視点では自分史上過去最高クラスでした。
朝食
今回朝食もダイニングで食べます。HPではお部屋食の記載しかありませんが、先着でダイニングでの朝食が食べれます。
目覚めの一杯です。豆乳と出汁、トウガラシで身体を温めます。
梅干しも美味しい。
卵かけセットもあります。
あら汁は味を薄めにしてあり、朝にピッタリです。
お米も山形県の新しい品種である「雪若丸」を使用しており、甘味が強くもちもちでした。
ルームサービス
星のや東京は、ルームサービスが充実しています。まず食べたのが葱うどんです。お酒のあとの締めに是非。
牛時雨丼も頼みました。半熟卵が嬉しいですね。
6. 星のや東京の館内施設
お茶の間ラウンジ
星のや東京と言えばお茶の間ラウンジも有名です。各階にあり、リビングのようにくつろぐことができます。
結構広々としています。
けん玉や輪投げ、本もあるため沢山遊べますね。
お菓子も常に置いてあります。特に東京野菜カレーおかきがおすすめ。
食器や紅茶パック、ドリップコーヒーも置いてあります。
冷蔵庫を開けると、そこには大量のソフトドリンクが。横の冷凍庫にはアイスが置いてありました。
講堂
二階には講堂があります。ここでは江戸の文化を体験できる催しがされています。
江戸型紙か紋切りあそびが楽しめます。
紋切りあそびは少し難易度高めです。最後はブックカバーが完成します。
江戸型紙は簡単です。最後にはオリジナルのはがきができます。
売店
売店には食器や星野リゾートグッズが置いてあります。お酒等はありません。
温泉
温泉は最上階に位置しています。お湯は東京の温泉である黒湯です。地下1000mくらい掘って湧いたそうです。
22時まで牛乳やコーヒー牛乳のサービスがあります。
畳みの間
畳みの間は受付の横にあります。くつろげます。
健康的なドリンクが常備されています。
新聞もあるため、贅沢な時間を過ごせそうです。
7. その他サービス
ウェルカムドリンク
お茶と柚を使ったお菓子を、部屋で振舞ってくれます。
SAKEラウンジ
18時から20時の間は、畳の間でSAKEラウンジというイベントが開催されており、無料でおつまみと日本酒が提供されます。
二種類のお酒の飲み比べです。
雅楽
平安より伝わる日本の伝統音楽「雅楽」を畳みの間で楽しむことができます。日本伝統舞台藝術を手がける山田文彦氏監修のもと、楽人の方々が奏でる音色を鑑賞するひとときはいかがでしょうか。 平安貴族が盃を交わしながら楽しんだように、振る舞いのお酒とともに楽しむことができます。
以上、感想としては、さすがの星のやブランドという感じです。食事やサービス、部屋の作りやラウンジといった部分で贅沢の限りを尽くした感じで、圧倒的な非日常感を味わうことができます。ただ、全てのサービスにおいてお高いので、注意してください。