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目次
1. 界霧島とは
界霧島は、2021年1月29日に新しくオープンした星野リゾートが運営する旅館の一つです。神話が息づく高千穂峰の中腹に佇み、全ての客室から桜島を見下ろす開放的なビューが広がります。スロープカーで向かった先のすすき草原には湯浴み小屋が佇み、霧島高原を見晴らす景観を眺めながら湯浴みを楽しみ、心身ともに開放される温泉旅館です。天孫降臨を表現した躍動感ある演舞も見どころです。
目の前を何も遮るもののない開放感溢れる空間で、
時間ごとに表情を変える景色を眺めながら湯浴みを楽しめます。
また、周辺には南九州屈指のパワースポットとして知られている霧島神宮があります。
アクセス
私は、鹿児島空港から隼人駅までバス、その後に霧島神宮駅まで電車で向かい、そこからは徒歩で行きました。まだ、無料のシャトルバスはなさそうです。
私は実際に歩いた経験から、二つの理由により徒歩での移動をおススメしません。一つ目は、単純に遠いということです。大体2時間半くらいかかります。二つ目は、山道であるという点です。そのため、駅からはタクシー、もしくは国分駅等から霧島神宮までバスを利用して移動しましょう。
2. 利用したプラン
今回利用したプランは、「薩摩テラス大地の間」の和室を、通常プランで予約しました。今回もちろん、星野リゾート系列の宿泊で一番の楽しみである夕朝食付きです。全て込みで25,450円のプランでした。
界ブランドの特徴としては、チェックアウトの時間が遅いということが挙げられます。12時チェックアウトです。ちなみに、チェックインは15時ですが、早く行きすぎても部屋に入れません(アーリーチェックインのオプションはあり)。
もう一つ「界」ブランドの良い点としては、一つの施設におけるお客さんの総数が少ないことです。そのため、お風呂や食事もゆったりと楽しむことができます。ちなみに、界霧島の客室フロアは50室弱あるそうですが、うまく建物が設計されているためか、廊下で他のお客さんとすれ違うことは少なかったです。
また、界ブランドは施設ごとに値段が大きく異なるという点があります。ダイナミックプライシングなので値段は季節ごとにことなりますが、紅葉の時期に訪れた界加賀は約5万円かかりました。ちなみに界津軽と界鬼怒川は約4万円でした。
3. 界霧島のサービス
湯浴み小屋
湯浴み小屋は、界霧島にある大浴場のことです。なんと、スロープカーに乗って移動します。スロープカーは、施設の一階から乗ることができます。
こんな感じで、大自然の中をとことこと動いています。ただ、結構ゆっくりなため、呼び出しのボタンを押しても下から上がってくるまでに5分くらいかかります。
スロープカーからの眺めは絶品です。また、中は冷暖房完備のため、移動中はくつろげます。
スロープカーを降りた場所には、机や椅子が沢山置いてある待機所に着きます。大自然の中の神秘的な造りは、圧倒的な非日常を味わうことができます。
待機場所には、ソファーもあるのでゆっくりできますね。
黒酢を使ったドリンクやほうじ茶等の冷たい飲み物も置いてあります。部屋ではなく、ここでゆっくりくつろいでいる方も多かったです。また、界の特徴であるアイスキャンディーもおいてあります。
トラベルライブラリー
旅館のロビー横には、ゆっくりくつろぐことができるトラベルライブラリーが設置されています。トラベルライブラリーとは、ご当地の歴史や文化、自然、工芸にまつわる本から旅情を盛り上げる物語まで、ずらりと並んでいます。
非常に広々としており、くつろげます。
また、無料のドリンクが常時置いてあります。コーヒーマシンの他に、ウォーターサーバーやティーパックが常備されており、24時間いつでも利用することができます。
本も沢山置いてありますね。
薩摩焼きのカップも置いてあります。ここでも薩摩文化に触れることができます。
ティーパックは三種類もあります。さすが星野リゾートです。
天孫降臨ENBU
界では、各地の伝統工芸や文化を楽しむためのご当地楽が用意されています。界霧島では、「天孫降臨ENBU」と題して、神話「天孫降臨」の一部をスタッフが舞と太鼓で演じております。
ビューテラス
施設の三階にあるビューテラスです。24時間利用することができます。ソファーでゆったりくつろぎながら大絶景を楽しむことができます。
ここで夕日を眺めながら飲んだビールは一生忘れません。ただ冬は寒いため、厚着をしていきましょう。
アメニティ
界霧島のアメニティです。部屋には乳液からローションまで、スキンケア商品が一式揃っています。また、ヘアゴムや櫛、カミソリ、歯ブラシも部屋に無料でついております。タオル等を持ち運ぶ際に使う風呂敷もおしゃれです。
部屋着として。作務衣や上着があります。寝巻を持っていかなくてもリラックスできますね!二つとも押し入れに入っております。
ウェルカムサービス
部屋に到着すると、鹿児島茶とかるかん煎餅が用意されています。実は鹿児島県は静岡県に次いで荒茶生産量が日本第2位の県です。かるかん煎餅は蒸し上がった棹物かるかんをスライスして焼いたものです。美味しいです。
冷蔵庫には、他の界と同じく無料のお水と有料のお茶とアルコール類が格納されています。お茶は210円、ビールは440円です。
周辺にお酒を購入する場所がないため、ビールは非常に重宝します。
ドリップコーヒーは無料で飲むことができます。
4. 界霧島の部屋
今回私が宿泊したのは、「薩摩シラス大地の間」です。最大3名様まで宿泊できる部屋で、窓一面に霧島の壮大な自然の景色を楽しむことができます。
部屋の日の入りが凄いです。冬でも暑いです。
ベッドもゆったりと配置されています。
この界霧島の特徴としては、仕事や勉強ができる机が部屋に備わっているということです。他の界にはない非常に嬉しい箇所であり、界霧島の評価を上げる一つのポイントとなりそうです。
ベッドからの眺めは神秘的です。桜島も見ることができます。
お風呂やトイレも流石星野リゾート、綺麗で清潔です。アメニティも非常に充実しています。もちろんドライヤーも完備されています。
トイレも綺麗ですね。
シャワーは相変わらずガラス張りです。
他の界にはない界霧島の最大の特徴として、眺めが綺麗でした。朝にコーヒーを飲みながら外を眺めるのも贅沢です。
5. 界霧島の食事
界霧島では、会席料理を楽しむことができます。鹿児島県の伝統工芸品である薩摩焼や意匠を凝らした器と共にお楽しみください。
夕食
界でのお食事は、半個室の部屋で楽しむことができます。
まず、飲み物を決めます。自分は赤兎馬という焼酎を頼みました。鹿児島は焼酎の名産地のため、ここでは迷わず焼酎を選びましょう。
焼酎は美味しいです。
お品書きは上の写真の通りです。山の幸と海の幸がバランスよく提供されます。全部めちゃくちゃうまいです。しかい、食事の味付けが繊細なため、濃い味が好きな若者には多少合わない可能性があります。
特に界霧島の料理は、郷土の料理を大事にしているよう見受けられました。
一つ一つの食事に異なった器が使われています。盛り付けも綺麗にされており、五感で食事を体験できます。色味も綺麗ですね。
メインは小皿に乗った八寸料理とお造りです。器の十字は島津家の家紋から来ているようです。
刺身も豪華です。特にカンパチが美味しかった。
この炊き込みご飯は、鰆がメインです。上品な味付けがされていました。
もちろんデザートもあります。さすがにサツマイモは美味しいです。
朝食
界は、朝食も非常に豪華です。
リンゴ黒酢ジュースで、目覚めの一杯となります。
朝食は、削りたての鰹節が最大の特徴となります。どんな料理にかけても美味しいです。
薩摩揚げや薩摩汁等、ご当地料理がよりどりみどりです。
6. その他
売店
界霧島には、こじんまりとした売店があります。しかし、お酒が売っていないため、非常に残念でした。
霧島神宮
界霧島の周辺には、霧島神宮とう神社があります。建国神話の主人公であるニニギノミコトを祀っており、創建が6世紀と古い歴史を誇る神社です。南九州屈指のパワースポットとして知られています。見事な鳥居が来場者を楽しませてくれます。
明るい農村
明るい農村は、主に芋焼酎を製造する鹿児島屈指の酒蔵です。界霧島の近くには霧島町蒸留所があり、明るい農村など本格焼酎の製造・販売や無料蔵見学などを実施しております.
限定の焼酎も販売されているため、是非足を運びましょう。
総合的な評価としては、接客やサービス、食事全てにおいて一流でした。また、部屋からの眺めや大浴場からの眺めは星野リゾート、もしくは日本屈指の旅館であり、個人的には最高評価に近いです。しかし、大浴場までロープカーで行かなければならない等の不便性があり、改善を求めます。