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目次
1. 本記事の目的
本記事は、太陽電池モジュールのリサイクル事業に関する情報を集めたものです。構成は、「太陽電池モジュール」「太陽電池モジュールの廃棄量」 「太陽電池モジュールのリサイクルで出てくる素材」 の順番で記載しています。
※著者のリサーチ情報のため、誤った情報等あればご連絡ください。
2. 太陽電池モジュールとは
太陽電池モジュールは、基本的に「ソーラーパネル」と同じ意味である。「ソーラーパネル」は日本で太陽光発電システムが登場した当初から使われていた呼び方である一方で、太陽熱を使用した製品に「ソーラーパネル」という部品があったため、住宅用太陽光発電システムのパネルを「太陽電池モジュール」と呼び始めたと言われている。
現在の太陽光発電メーカーは「ソーラーパネル」という呼び方はせず、「太陽電池モジュール」と呼ぶことが多いとのこと。
3. 太陽電池モジュールの廃棄量
太陽光設備は寿命を迎える設備の処分量が2023年から急増する見込みであり、設備の大半を占める太陽電池モジュールの排出量は1年間に最大で80万トンに達することが見込まれます。廃棄処理の体制整備を含めて早めに対策を講じておく必要があるため、環境省を中心に政府がガイドラインの作成やリサイクルシステムの構築に着手しています。国全体の産業廃棄物の排出量は2015年時点で4億トン前後にのぼるため、この80万トンという数値はそのうちの0.2%程度に相当します。
建物に設置された太陽光については建物の撤去の際に一緒に廃棄されるのが一般的であり、借地の場合は現状復帰が義務付けられているため、放置される可能性は低いです。
問題は、事業者が所有している土地で行う事業用太陽光です。事業が終了していても、コストのかかる廃棄処理を行わずに、有価物だとしてパネルが放置される可能性があります。こうした放置や不法投棄をふせぐためには、売電で得た収入の一部を、廃棄などの費用としてあらかじめ積み立てておくことが有効です。しかし、実際に積立を行う事業者は少ないようです。
4. 太陽電池モジュールのリサイクルで出てくる素材
太陽電池モジュールについては、研究開発段階のものを含めて多くの種類があるが、実用化されているものとしてはシリコン系(結晶系、薄膜系)と化合物(CIS/CIGS系、CdTe系)に大別することができます。
国内で最も多く普及している多結晶シリコンタイプの太陽電池モジュールを使った場合を例にとると、設備全体の総重量のうち36%が太陽電池のフロントカバーに使うガラスで、同様に36%を架台の鉄が占めます。ほとんどの素材がリサイクル可能な一方で、有害な物質にははんだに利用する鉛などがあります。
5. まとめ
以上、太陽電池モジュールのリサイクルに関する情報でした。一つでもお役にたてる情報があれば嬉しいです。
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